女性に多い冷え性。
寒い時期はもちろんですが、真夏でもエアコンの冷気で手足が冷たくなってしまいとても寒いことがあります。
体が冷えると血行が悪くなります。血行が悪いと体の隅々まで血液が流れず栄養や酸素が十分に行き渡らなくなってきます。
血行の悪化は内臓への血流も悪くしますので、子宮や卵巣へ十分な栄養や酸素が行き渡らず、子宮の環境や卵子の質にも影響を与えかねません。
子宮環境の悪化や卵子の質が低下すると妊娠しずらくなりますので、血行不良の原因となる冷えは早めに改善しておきたいところです。
冷え性を改善するには運動して筋肉をつける、体を温める効果のある食品を食べる、睡眠をしっかりとるなど生活習慣を改善することが大切です。
今回はその中でも、効果が実感しやすい「生姜」について考えていきたいと思います。
生姜は取り入れてすぐに効果が出やすいので冷えに悩む女性にオススメです。
生姜は体を温める
冷え性に効く食べ物はたくさんあります。
土の中で成長するもの(根菜)や寒い地域でとれる作物などは体を温めるといわれています。
生姜は根菜のなかでも体を温める効果が高い食べ物の1つです。
ただし、生姜は食べ方によって体を温める効果ではなく、冷やしてしまうこともあります。
間違った食べ方をしてしまうと体を温めるつもりが冷やしてしまうことになりまねませんので注意が必要です。
では生姜で体を温めるにはどのようにして食べればいいのでしょうか?
生姜の血行に効く成分は3つ
生姜が体の血行に効くのは「ジンゲロール」「ジンゲロン」「ショウガオール」という3つの成分によるものです。
また、「ジンゲロン」「ショウガオール」は「ジンゲロール」が変化したものです。
「ジンゲロール」は生の生姜に含まれていて、この「ジンゲロール」に熱を加えたり、乾燥させたりすると「ジンゲロン」と「ショウガオール」に変化します。
ジンゲロール
ジンゲロールは生の生姜に含まれる辛味成分で殺菌作用や手足の血行を改善する効果があります。
生の生姜を食べると手足の末端の血行が良くなるので一時的に手足が温まりますが、体の内部は温まりません。
また、発汗作用、解熱作用があるので体の熱を下げる効果もあります。
生の生姜に含まれるジンゲロールは一時的には手足の血行を促進して温かくなりますが、その後は体の熱を下げて冷やしてしまうようです。
ジンゲロン、ショウガオール
ジンゲロンとショウガオールは生の生姜を加熱や乾燥させるとジンゲロールから変化して生じる成分です。
この2つのうちで特にショウガオールは体を内側から温める効果があり、内臓の血行も良くなるので冷えの改善に期待ができます。
ショウガオールは加熱するとたくさんできるのですが、100℃を超えて加熱してしまうと壊れてしまいます。
ですので、料理で使う際には炒めものや焼き物よりも、煮物などに生姜を使うのがオススメです。
また、乾燥させるとより一層ショウガオールが増えるので乾燥させた生姜を料理に使うと効果がさらにアップします。
もっと簡単にショウガオールを摂取する方法
ジンゲロールがショウガオールに変わるのは60℃以上の熱を加えた場合なので、擦りおろした生姜を味噌汁などの温かい汁物などにひとつまみ入れるだけでも効果があります。
また、コーヒーや緑茶の代わりに、体を温める効果があるとされる紅茶に擦りおろした生姜を入れて飲むのもオススメです。
ただし、生姜は辛味成分の刺激が強いので胃腸が弱い人は、たくさん摂りすぎると胃を痛めることがあるので注意が必要です。
生姜の適量
生姜は1日でたくさん摂ればいいというものではなく、毎日少しずつ習慣的にとりいれることで効果が出てきます。
生姜を1日でどのくらい摂ればいいのかというと、大体10g程度です。
生姜10gというと一欠片(3cm)程度で、スライスで7、8枚程度で、擦りおろしたものだと大さじ1杯程度です。
これを1日に二、三回にわけて味噌汁や温かい飲み物などに入れて飲みましょう。
生姜を使って冷えを改善しましょう
冷え性の改善は運動や睡眠、食生活など生活習慣の様々なところを見直すことが大切。
しかし、その中でも生姜は効果が実感しやすく、続けやすいのでオススメです。
また、妊娠後も冷えは禁物です。
妊活中の今から生姜を使って冷えを改善しましょう。