妊活中は女性だけではなく男性も積極的に妊娠率を上げる努力をしたいですね。
じつは妊娠の確率を上げるためには男性にもしてはいけないこと、したほうがいいことが色々とあります。
男性が普段何気なく行っていることが、自身の精子の質を下げてしまっている可能性があります。
今回は妊娠率を上げるために男性が精子の質を高めるために注意したいことについて考えていきたいと思います。
男性の精子の質を高めるために注意したいこと8つ
1禁煙
タバコの煙を吸い込むと精子、卵子共にDNAが損傷します。
精子の奇形率が高くなり、運動率が下がり、精子の濃度も下がります。
タバコに含まれる化学物質が直接精子に影響を与えるだけではなく、体内の活性酸素を増加させ、その酸化ストレスによっても精子のDNAを傷つけます。
タバコは喫煙している男性本人の精子の質も悪化させますが、副流煙による受動喫煙によって女性の卵子へも悪い影響を与えます。
タバコの煙によって精子や卵子の質が下がることにより単に妊娠率が下がるだけではなく、妊娠しても胎児の奇形や先天的な異常、発育障害、流産などを起こす確率が高まりますので、妊活中には男性も必ず禁煙 をしましょう。
2飲酒
飲酒に関しては完全にやめる必要はありませんが、飲みすぎはよくありません。
飲みすぎると精子の形態異常や精子濃度の低下を引き起こす可能性があります。
1日のアルコール摂取の適量は20g以下とされており、適量以上のアルコールは飲むべきではありません。
これはビールだとおよそ500ml缶1本、ワインだとグラス2杯程度です。
3睡眠時間
睡眠時間も精子の質に影響を与えることが指摘されています。
1日7時間以上の睡眠時間をとっている男性と比較して、それ以下の睡眠時間しかとっていない男性は精液が酸化する傾向があります。
精液が酸化することによって精子の質は下がります。
ですから妊活中の男性はできるだけ7時間以上の睡眠を確保できるようにしたいところです。
4禁欲しすぎない
禁欲は精子の質を下げることがわかっています。
禁欲しすぎると精子の運動率、DNA損傷率が高くなる傾向があります。
精子は3日間程度しか生存していないので、あまり長い禁欲は非運動精子が多くなります。
妊活中の男性の禁欲期間は3日以内にすることで運動率が高い健康な精子を維持することができます。
5睾丸を温めない
睾丸の温度が高くなると精子を作る機能が下がり、精子の数が減ってしまいます。
サウナ、熱すぎる風呂、ブリーフなどは睾丸の温度を上げてしまいます。
妊活中の男性は入浴に気をつけ、ブリーフの代わりにトランクスなど股間を締め付けない下着にすることをお勧めします。
また、膝の上にノートパソコンを載せて長時間の作業をすることも股間の温度を上げてしまいます。
6自転車、バイク
自転車やバイクなどの2輪車のサドルによって睾丸付近を圧迫すると精子の損傷率が上がり、勃起不全などの男性機能障害になる数も増加します。
自転車やバイクに長時間のることはなるべく避け、自転車のサドルも睾丸の付け根を圧迫しない形状のものを選びましょう。
7育毛剤の使用に注意
育毛剤(プロペシア)の有効成分フィナステリドによって精子の数が大幅に減ることがアメリカ生殖学会で報告されています。
妊活中は育毛剤の使用は控えたほうがよさそうです。
8栄養成分
ビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの抗酸化物質の摂取は精子の精子の酸化を防ぐために有効です。
また、亜鉛は男性ホルモンの合成に欠かせないミネラルで、精子の形成にも影響を与えます。
他にも葉酸、セレン、ビタミンB12なども精子の質を高めます。
妊活は男性も行うことで効果が高まる
妊活中は何かと女性側で何をしたらいいか、何が良くないのかといった視点からだけ見がちですが、妊娠の確率を上げるためには男性の協力も欠かせません。
妊活していてなかなか妊娠まで至らないようであれば、男性にも原因がないか精子の検査をしてもらうことも必要かもしれません。
その上で、これらの男性の注意事項を意識することで男性の精子の質を高め、妊娠の確率を上げることができそうです。