ベビーカーには数え切れないほどたくさんの種類があります。
対面式のもの、背面式のもの、リクライニングするもの、三輪のもの、軽量のものなど、他にも様々な特徴をもったベビーカーがあります。
さらに、ベビーカーの情報にはとA型、B型という分け方をされていたりします。
これだけ多くの種類があると初めて赤ちゃんのためにベビーカーを買おうと思っているお母さんにはなにがなんだかよくわからなくなってきます。
たくさんあるベビーカーの中で、生後28日以内の新生児に使えるベビーカーというのはあるのでしょうか?
今回は新生児のベビーカーについて考えていきましょう。
ベビーカーの種類
ベビーカーは大まかに分類をすると次の3つの種類に分けられます。
1 A型ベビーカー
2 B型ベビーカー
3 新生児に対応したベビーカー
です。
では、この3つをそれぞれ詳しく見ていきます。
ベビーカーのA型、B型とは
ベビーカーの情報を調べていてよく出てくる、A型とかB型という表記はそもそもなんなのでしょうか?
これは、一般財団法人 製品安全協会によるSG基準という規定による分類になります。
国による基準というわけではなく、また国際的な基準というわけでもありません。
しかし、このSG制度によるSGマークを取得するためには非常に厳しい審査に合格しなければいけません。
また、SGマークが表示されている製品を使っていて、製品の欠陥による人身事故が起きてしまった場合、最高1億円の対人賠償保険が製品安全協会より支払われることになっています。
ベビーカーのA型、B型という分類はこのSG基準によって定められた分類であることを示しています。
参照 http://www.sg-mark.org/KIJUN/S0001-05.pdf (一般財団法人 製品安全協会 HP)
A型ベビーカー
ではさらに具体的にA型、B型の違いを見ていきます。
SG基準によるベビーカーの安全性についての規定はとても細かく定められているのですが、特にA型とB型の違いに関する部分を抜き出してみましょう。
まずはA型から
1 生後28日以降、もしくは生後約4ヶ月(首すわり)以降から生後48ヶ月までの使用期限としたもの
2 座面と背もたれの角度が最も寝ている状態で150°(生後28日以降のモデル)以上、もしくは130°(生後4ヶ月以降のモデル)以上あるもの
A型のベビーカーは月齢が低い時から使用できることを前提にして作られているため、座面が深くリクライニングするようになっています。
また、生後28日以降からの使用期限であるため新生児には対応していないということがわかります。
B型ベビーカー
つぎにB型をみていきます
1生後約7ヶ月(腰がすわる)以降から生後48ヶ月までの使用期限としたもの
2 座面と背もたれの角度が最も起きた状態で100°以上あること
B型のベビーカーは腰がすわってお座りができる月齢の赤ちゃんから使用することを前提に作られたベビーカーといえます。
SGマークが表示されていれば、簡易タイプのベビーバギーなどもこのB型に含まれます。
対面式(赤ちゃんとママが向かい合わせになるタイプ)か背面式(赤ちゃんもママも前を向いているタイプ)かはSG基準の中に特に規定はありません。
ただ実際の製品を見ると、対面式はA型のベビーカーでたくさん採用されているようです。
新生児に対応したベビーカー
新生児用のベビーカーにについてはSG基準では定められていません。
そして新生児用のベビーカーの場合、ベビーカー単独ではなく、赤ちゃんを乗せるシート部分が自動車用のベビーシートを使っている少し特殊な構造をしています。
自動車用のベビーシートを使用しているため新生児用のベビーカーのシート部分は、国による自動車用の安全基準が適用されています。
この安全基準に適合したことを示すマークが「Eマーク」です。
「Eマーク」は欧州が定めた基準に適合した製品に対して与えられる国際的な認証制度です。
2012年以降の製品にはこの「Eマーク」が表示されていますが、それ以前の製品には日本の適合基準である「自マーク」が表示されています。
参照 http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/ (国土交通商HP)
新生児用のベビーカーはトラベルシステム
新生児用のベビーカーのほとんどはトラベルシステムという方式が採用されています。
トラベルシステムとはベースとなるベビーカーに乳児用のベビーシートを組み合わせてベビーカーとして使用したり、そのまま自動車用のベビーシートとして使用したりと様々な使い方ができるシステムです。
いくつかのメーカーからこのトラベルシステムを採用したベビーカーが販売されています。
以下に幾つか代表的なものをご紹介します。
コンビ
EX コンビ マルチ5WAY http://www.combi.co.jp/products/stroller/multi5way/
F2用 トラベルシステムキット http://www.combi.co.jp/products/stroller/f2_travel/
アップリカ
スムーブトラベルシステム https://www.aprica.jp/products/babycar/smooove/travelsystem/
joie ジョイイー
トラベルシステム https://jp.joiebaby.com/cat/トラベルシステム/
peg-perego ペグ・ペレーゴ
Primo viaggio SLトラベルシステム http://www.peg-perego.jp/lineup/index.html
これらのシステムベビーカーを使うことで新生児でもベビーカーに乗せてお出かけをすることができます。
新生児の移動ベビーカーでは、シート部分はより安全性の高い自動車基準のベビーシートが使われています。
これらのシステムはとても便利でそのままベビーキャリアやバウンサーとして使えるものも多いのでオススメです。