妊活中のコーヒーはやめたほうがいい?妊活中のカフェインについて

毎日、朝や昼食後などにコーヒーを飲むことを習慣にしている方も多いとおもいます。

しかし、妊活中や妊娠中はコーヒーなどカフェインを含む飲み物は気をつける必要があります。

それは妊娠中のカフェインがお腹の中の赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるためです。

そうはいっても、朝のコーヒーや食後のコーヒーはなかなかやめられないかもしれません。

今回は妊活中や妊娠中のカフェインについて考えてみたいと思います

 

妊娠中の胎児へのカフェインの影響

カフェインは妊娠中に過剰にとってはいけないものの1つです。

カフェインの過剰摂取によって流産、低体重、成長の遅れ、早産、死産などがおこるリスクが高まります。

WHOのよると妊娠中は血液中のカフェイン消失が非妊娠時よりも遅くなるそうです。

またカフェインを過剰摂取することによって流産や低体重などのリスクが高まるそうです。

妊活中は?

妊活中の場合、カフェインを過剰に摂取するとカフェインを摂取していない人と比較して、妊娠までの期間が長くなることがわかっています。

1日あたり500mg以上(コーヒー5杯)のカフェインをとっている女性の不妊率はそうでない人と比べて1.45倍になるそうです。

しかし、1日コーヒー5杯飲む人というのは・・・いるとは思いますがそう多くはないのではないかと思います。

朝と昼の食後に1杯ずつ飲む程度であればそれほど心配する必要はないのかもしれません。

ただし、妊活していてもなかなか妊娠ができないようであれば、カフェインを避けた方がいいかもしれません。

妊娠初期に注意

妊活中ということは、知らないうちに妊娠初期の状態になっていることも考えられます。

妊娠初期ではカフェインの影響が胎児に出ることが考えられるので、妊娠中のカフェイン許容量も知っておくほうが安心です。

WHOでは妊娠中の1日のカフェイン摂取が300mg以上になると流産、低体重のリスクが高まると報告されています。

欧州食品安全機関や英国食品基準庁などでは妊娠中の1日あたりのカフェイン摂取量は200mgにするように勧めています。

200mgのカフェインとはコーヒーの場合カップ約2杯になります。

妊婦であっても1日カップ2杯程度であればコーヒーを飲んでも問題はないようです。

しかし、カフェインはコーヒーだけに含まれているわけではありません。

コーヒーは100mlあたりのカフェイン含有量が高い食品の1つですが、緑茶や紅茶にもカフェインが含まれています。また玉露やエナジードリンクはコーヒーよりもカフェイン含有量が多ういので注意が必要です。

コーヒーを1日2杯飲んでさらに緑茶や紅茶などをのんでしまうと200mg/日を超えてしまいますので十分に注意しましょう。

http://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf

コーヒー以外にカフェインを含む食品

コーヒー以外にもカフェインを含む食品はたくさんあります。

カフェイン含有量が多い食品とそのカフェイン含有量を知っておけば、カフェインを間違って過剰に摂ってしまうことが防げます。

ここでは代表的なカフェインを多く含む食品をご紹介します。

食品名 カフェイン濃度 抽出方法等
コーヒー 60 mg/100 mL コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL
インスタントコーヒー 57 mg/100mL インスタントコーヒー2 g、熱湯140 mL
紅茶 30 mg/100 mL 茶5 g、熱湯 360 mL、1.5~4分
煎茶 20 mg/100 mL 茶10 g、90℃ 430 mL、1分
ほうじ茶 20 mg/100 mL 茶15 g、90℃ 650 mL、0.5分
ウーロン茶 20 mg/100 mL 茶15 g、90℃ 650 mL、0.5分
玄米茶 10 mg/100 mL 茶15 g、90℃ 650 mL、0.5分
カフェインを多く添加した清涼飲料水(エナジードリンク) 32~300 mg/100 mL 製品によって、カフェイン濃度、内容量が異なる
サプリメント 200 mg/錠
眠気防止薬 93~200 mg/1回服用

食品安全委員会  生活の中の食品安全ー食品中のカフェインについてーその1 より

http://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/mailmagazine_h3001_r1.html

こちらの表には載っていませんが、緑茶の中でも玉露や抹茶は煎茶の10倍以上のカフェインが含まれています。(抽出方法いよって実際の抽出液中のカフェインの量は変わります。)

抹茶や玉露を飲む機会が多い方は注意が必要です。

また、カカオなどにもカフェインがふくまれています。

特に高カカオチョコレートでは100mg/100g程度のカフェインが含まれているものもあるようです。

ココアやコーラにもそれほど多くはありませんが、カフェインが含まれていますので、飲む量に気をつけましょう。

カフェインレスの飲み物を検討しよう

カフェインは過剰に摂取しなければ胎児への影響がないことがわかりました。

しかし、間違って過剰に摂取してしまった場合のリスクを考えるとできるだけ妊活中からカフェインを控えるようにしたほうが安全であることは間違いありません。

カフェインを含まないハーブティーなどはたくさんありますが、どれでも妊活中や妊娠中に飲んでいいわけではありません。

カフェインが含まれていなくても妊婦などが飲んではいけないものもあるからです。

ここではコーヒーや紅茶、緑茶などにかわる妊活中や妊娠中の女性におすすめできるカフェインレスの飲みものをいくつかご紹介します。

麦茶

麦茶はノンカフェインで妊婦さんでも安心して飲めるお茶です。

ルイボスティー

ルイボスティーはノンカフェインでミネラルや抗酸化成分が豊富な妊婦さんにオススメできるお茶です。

ローズヒップティー

ローズヒップティーといえばなんといっても豊富なビタミンC。

さらにノンカフェインで妊婦さんでも安心してのむことができます。

カフェインレスコーヒー、デカフェ

妊活中でもどうしてもコーヒーが飲みたいのであればカフェインレスコーヒーやデカフェにしてみてはどうでしょうか?

カフェインレスコーヒーやデカフェはカフェインがゼロではなく少量のカフェインが含まれています。

ですから、カフェインレスやデカフェだからといってたくさん飲むのは避けましょう。

コーヒーやカフェインがたくさん入った飲み物から、これらのノンカフェインやカフェインレス飲料に切り替えて妊活、妊娠、産後を乗り切りましょう。