赤ちゃんのうんちが緑色!これって病気?

生後2ヶ月の赤ちゃんのうんちはどんなものか、よく見たことはありますか?
母乳やミルクしか飲まない赤ちゃんは私たち大人とはうんちも色も形状もかなり違います。
今回はそんな赤ちゃんのうんちの色と健康状態について考えてみたいと思います。

今日のうんちは緑色

赤ちゃんのうんちは月齢と共に変わっていきますが、生後2ヶ月ほどの赤ちゃんのうんちは黄色で、ベースト状の軟便であることが多いです。
しかし時々、鮮やかな緑色のうんちが出ることもあります。
大人の場合、鮮やかな緑色のうんちなどあまりでませんから、初めてみるとかなりびっくりします。
何かの病気ではないかと心配になってきます。
しかし、生後2ヶ月ほどの赤ちゃんでは緑色のうんちが出ても大丈夫です。
まず、赤ちゃんの黄色いうんちは胆のうから分泌される胆汁の色がうんちにそのまま出ている状態なのですが、胆汁が酸化すると緑色に変化します。
特に母乳の赤ちゃんの場合は母乳によって乳酸菌が増えるので酸化しやすく、緑色のうんちになりやすいのです。
ですから、黄色や緑色のうんちが出ているのは全く問題なく、健康な状態です。
離乳食が始まると茶色に変化
生後2ヶ月頃には黄色や緑色でも、生後6ヶ月ほどで離乳食が始まるとだんだん大人と同じ様な茶色のうんちに変わっていきます。
いままで、黄色や緑だったのが突然茶色に変わるとやはり戸惑いますが、これも正常なうんちなので大丈夫。

注意が必要なうんちの色

赤ちゃんの黄色や緑色のうんちは健康な証ですが、それ以外の色のうんちが出た場合には注意が必要です。

赤いうんち

鮮やかな赤いうんちが出た場合には腸管からの出血の可能性があります。
腸内に傷がついていたり、細菌やウィルスによる感染症によって腸内で出血していることもありますので、早めに病院で診てもらいましょう。
特に注意したいのが、イチゴジャムののような粘度のある血便が出た場合。
腸重積症といって大腸の中に小腸が折り重なって入り込んでしまう病気の可能性があり、一刻もはやい処置が必要なので要注意です。

黒いうんち

生後2、3日までの新生児期の赤ちゃんの場合には、「胎便」といって黒いうんちがでることがあります。
このうんちはお母さんのお腹の中にいた時に腸内に溜まった便が出てきたもので、問題ありません。
しかし、生後2ヶ月くらいで赤黒いうんちが出た場合には感染症などで十二指腸などから出血し、タール状の黒いうんちになっていることが考えられるので、早めに病院へ連れて行きましょう。

白っぽいうんち

通常のうんちの中に白っぽいつぶつぶが混じっているのは母乳やミルクの脂肪分やカルシウムなどで、問題はありません。
しかし、うんち全体が白っぽい場合は、胆道閉鎖症などで胆管がふさがり、胆汁が出ていない可能性があるので早めに病院へいきましょう。
その他にもロタウィルスなどに感染している時にも白いうんちが出て、嘔吐も伴うことがあります。こちらも早めに病院を受診しましょう。

うんちは赤ちゃんの健康のバロメーター

うんちの色や状態は大人も赤ちゃんも健康を見るバロメーターになります。
元気な時の赤ちゃんのうんちの色や状態をよく見ておき、場合によっては写真などに撮っておきましょう。
また、母子手帳には赤ちゃんのうんちの色をチェックするための「便色カード」が付いています。このカードとうんちの色を見比べることで胆道閉塞症などを早期発見できるようになっています。
うんちに異常を感じたら、うんちをしたオムツをビニールなどに入れて病院へ持参するか、そのうんちの写真を撮って医師にみせましょう。
電球の下や薄暗い場所ではうんちの正確な色が写らないことがあるので、うんちの写真を撮る場合には光源に注意してください。
また、うんちだけではなく赤ちゃんの機嫌や泣き方なども異常を知る手がかりになりますので、様子をよく見ておきましょう。
毎日のうんちの状態や回数をチェックして赤ちゃんの健康維持に役立てましょう。