直母とミルクの混合で乳頭混乱が起きてしまう?乳頭混乱が起きてしまった時の対処法

赤ちゃんが生まれてしばらくはママの母乳の量が足りないということはよくあります。
あるいは、赤ちゃんの飲み方もまだあまり上手でなくて乳首が傷ついてしまってしばらく直母をおやすみしなければいけないこともよくあります。
しかし、様々な事情で直母と哺乳瓶の双方を使って授乳をしていると、ある時赤ちゃんが突然、ママのおっぱいを飲むのを嫌がってしまいまいます。
このような乳頭混乱が起きてしまうとその後の母乳育児がとても大変になりますし、ママも自分おおっぱいが拒否されることで心理的なダメージを受けてしまいます。
ですから、今は直母が無理でも何とかして乳頭混乱を防ぎたいところです。
今回は直母で授乳ができない場合でも赤ちゃんの乳頭混乱を起こさせないようにするにはどうしたらいいのかについて考えていきたいと思います。

乳頭混乱がなぜ起こるか?

ママのおっぱいに比べて通常の哺乳瓶は吸引する力もそれほど要らず楽なので、赤ちゃんも次第にママのおっぱいよりも哺乳瓶での授乳の方を好むようになってしまうといわれています。
そうなると哺乳瓶より吸うのに力の必要なおっぱいを拒否するようになってしまうのです。
乳頭混乱が起きてしまうと、改善するのはなかなか大変です。
ですからできれば乳頭混乱を起こさないような対策を事前にしておきたいところです。
ではもしも乳頭混乱が起きてしまったらどうしたらいのでしょうか?

乳頭混乱が起きてしまった場合の対処法

哺乳瓶(乳首)を変える

通常の哺乳瓶は吸う力の弱い赤ちゃんでも比較的楽にミルクを飲めるように作られていますが、それがかえって乳頭混乱の原因になります。
乳頭混乱を防止する為の哺乳瓶というものがありますが、予防だけではなく乳頭混乱が起きてしまった場合の改善にも使えます。

ピジョン 母乳相談室

ピジョンから販売されている「母乳相談室」は母乳哺乳のトレーニング用の哺乳瓶なので、いずれ直母に戻すためのものですが、乳頭混乱が起きてしまってから改善のために使う事もできます。

「母乳相談室」は下の哺乳瓶の部分は同じピジョン製の「母乳実感」という哺乳瓶と共通なので、もし今「母乳実感」を使っているようであれば「母乳相談室」の乳首部分だけを付け替えて使う事ができます。

NUK ネイチャーセンス

こちらも乳首が工夫してあって、赤ちゃんがおっぱいを飲むとの同じような口の動きをするように設計されており、乳頭混乱を予防します。

メデラ Calm

こちらも母乳哺乳に近い吸い方ができるように作られています。

乳頭混乱の改善や予防にこれらの哺乳瓶を使う場合、できるだけママのおっぱいを先にあげてから、哺乳瓶を使うようにしましょう。
先に哺乳瓶を使ってしまうと、後からのおっぱいを嫌がってしまうことがあります。

カップフィーディングで授乳する

乳頭混乱はそもそもママのおっぱいの代わりにママのおっぱいに(形だけ)似せた哺乳瓶を使う事で起きると考えられています。
カップフィーディングはママのおっぱいとは全く違うコップから授乳をさせる方法です。
ママのおっぱいとは別物のコップを使う事で赤ちゃんも乳頭混乱を起こしにくいようです。
新生児からコップ飲みなんてできるの?と思うかもしれませんが、できます。
ただし、大人のようには飲みませんのでやり方をしっかり確認してから行ってください。

カップフィーディングのやり方

1.赤ちゃんを縦抱きにして支えます。
2.赤ちゃんの手がコップに当たらないように布などで体を包みます。
3.半分以上乳汁を入れたコップを下唇に軽く当てて固定し、コップの淵が上唇に触れるようにします。
4.コップを少し傾けて上唇に乳汁を触れさせます。
5.赤ちゃんが舌で自分から飲むのを待ちます。(口に注いではいけない)
6.赤ちゃんが口を閉じて飲まなくなったら終わります。
空気を一緒に飲み込みやすいので途中でゲップをさせるようにします。
こちらの動画が参考になります。

「カップフィーディング」のやり方の動画

カップフィーディング用のコップは紙コップなどどんなものでも良いようです。
ただ、透明でメモリのついた小さめの軽量カップなどがやりやすいように思えます。

乳頭混乱が起きてからこれらの方法で改善する場合、時間をおかずに早めに対処した方が治りやすいようです。
しばらくそのままにしてしてしまうと治りづらいようです。
できれば乳頭混乱が起きる前にこれらの方法で予防しておいたほうがいいでしょう。

乳頭混乱は予防が大切

乳頭混乱は起きてしまってから対処するのは大変です。
いまは問題なく哺乳瓶と直母の双方を飲んでいる赤ちゃんもある日突然、ママのおっぱいを嫌がるようになることもあります。
赤ちゃんが乳頭混乱を起こす前に、乳頭混乱を防止する哺乳瓶などを使って予防しておきましょう。