出産後すぐの時にはママの体のダメージの度合いによっては、起き上がるのも難しい状態だったりします。
赤ちゃんのお世話のたびに布団やベッドから起き上がって、授乳やおむつ替えをするのがつらいこともあると思います。
そんな時、赤ちゃんをママの布団やベッドで添い寝していれば、歩き回るのを最小限にできます。
しかし、添い寝は産後のママの体を楽にしてくれるというメリットがある反面、様々なリスクもあります。
では実際に添い寝にはどのようなメリットとリスクがあるのでしょうか?
添い寝のメリット
1スキンシップがすぐにできる
赤ちゃんはママとのスキンシップで愛情を確認できることがとても大切です。
添い寝はママのすぐそばに赤ちゃんが寝ているので、手を伸ばせば赤ちゃんに届きます。
寝るまであやしてあげるのも簡単にできますし、赤ちゃんに触れたまま寝かせることもできて、スキンシップがすぐにできます。
2赤ちゃんの変化に気づきやすくなる
添い寝は赤ちゃんのすぐそばに寝ているので、呼吸の異常や熱などの変化にも気づきやすくなります。
3ママの体への負担を軽減できる
産後すぐのママの体の状態は人それぞれ違います。
体が辛くて立ったり歩いたりするのが困難な状態のママでも添い寝していれば赤ちゃんのお世話がしやすくなります。
添い寝のデメリット
1 赤ちゃんが目を覚ましやすい
赤ちゃんの眠りは大人と比べて浅く、同じ布団やベッドで赤ちゃんと寝ているとママの寝返りの振動などで赤ちゃんが目を覚ましやすくなることがあります。
2 添い寝中の事故
添い寝によって乳幼児突然死症候群のリスクが高まるといわれていますが、そのような具体的なデータはないようです。
しかし、添い寝中に大人の体に圧迫されたり、大人の布団や毛布が原因で窒息するなどの事故は起きています。
3 ベッドからの転落
ベッドで添い寝する場合、赤ちゃんが転落してしまう危険があります。
このように添い寝には多くのメリットがあるものの、万が一の場合のデメリットが大きく、決して安易にするものではないことがわかります。
添い寝でママと赤ちゃんのスキンシップができて、ママの体も楽にお世話ができるのは大きなメリットですが、同時に取り返しのつかない事故などが起きているのも事実です。
どれほど注意していても、疲れているママが赤ちゃんの異常に気付いてあげられないことは起こりえます。
ですから、今寝ている布団やベッドにそのまま新生児の赤ちゃんを添い寝させるのはやめておいたほうがいいでしょう。
全米小児科学会(AAP)のガイドラインによると最も推奨されているのは同じ部屋の中で独立した、ベビーベッドなどを使って寝かせることです。
添い寝はどのようなケースであっても推奨はできないということが記されています。
(参考:全米小児科学会HP)
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2016/10/20/peds.2016-2938
しかし、どうしても添い寝をしたいという事もあると思います。
そのような場合にできるだけ安全に添い寝するための道具などをいくつか見ていきましょう。
どうしても添い寝をしたいときに使いたい道具
1 ベッドインベッド
ママやパパのベッドの中にベビー用のベッドをもう一つ作ってしまうグッズです。
赤ちゃんの周りをシッカリとガードして安全を確保しています。
ただ、シングルベッドや布団では少し幅が厳しいかもしれません。
携帯できるタイプなら実家への帰省や旅行など、お出かけ先のベッドや布団で寝る時にも使えます。
2 ベッドガード
ダブルベッドでママとパパの間にベッドインベッドをおいていたり、ベッドを壁際に置いている場合には不要ですが、そうでないときにはママの隣に置いたベッドインベッドが転落などしないように、ベッドガードをつけるほうが安心です。
3 添い寝できるベビーベッド
寝室にスペースがあるなら添い寝できるベビーベッドを使うのもいいと思います。
添い寝できるベビーベッドは高さ調節もできますし、ベッドが動いて離れないように固定するストラップなどもついていて安全です。
なにより、ベッドが広いのでおむつ替えなども楽にできるのが利点です。
4 ベッドサイドクリブ
これもベビーベッドですが、こちらはベッドでの添い寝専用のベビーベッドです。
普通のベビーベッドなどよりもコンパクトなので場所を取りません。
しかし、海外ではたくさんの種類がでているようですが、日本ではあまりたくさんの製品は出ていないようです。
まとめ
新生児期の添い寝は赤ちゃんとのスキンシップがとりやすく、ママの体にも負担が少ないので安全に十分配慮をすれば赤ちゃんとママの双方のメリットがたくさんあります。
しかし、添い寝はうっかりすると取り返しのつかない事故などにもつながりやすいことのひとつです。
もしどうしても添い寝をしたい場合には、できるだけ添い寝を安全にしてくれる道具をつかうことをおすすめします。