毎晩、赤ちゃんが夜泣きをしてしまう。
多い時には1時間毎にお乳をあげたり、抱っこして歩き回る。
これが、毎日続くとさすがに精神的に参ってしまいますし、睡眠不足で体力も落ちて体調も崩してしまうママやパパもたくさんいるのではないでしょうか?
ママやパパが寝不足でイライラしているのは赤ちゃんにとっても決して良いことではありません。
そこで今回は、家族全員の寝不足の原因ともなる赤ちゃんの夜泣きの原因と対処法、ネントレについて考えていきたいと思います。
よく寝る赤ちゃんのメリット
赤ちゃんが夜しっかり寝ると様々なメリットがあります。
赤ちゃんのメリット
・日中も機嫌よく過ごせる
夜眠れないのは赤ちゃんも辛いので、寝不足になって不機嫌になりやすくなります。
その点、夜しっかり寝る赤ちゃんは、日中も機嫌よく過ごせます。
・遊びも集中して、活動的、積極的に楽しめる
日中の遊びの質が高まります。集中して活動的に遊べます。
・授乳時もしっかりとたくさん飲める
しっかり遊んで、母乳やミルクをたくさん飲むので、赤ちゃんの発育にとてもプラスになります。
ママ、パパのメリット
・母乳の量が増える
ママの休息は母乳を生成するためにもとても重要です。
・イライラしずらくなる
誰でも睡眠が不足すれば、イライラしやすくなります。
イライラした状態で赤ちゃんに接するのは、赤ちゃんにとって良いことではりません。
ママやパパがしっかり、寝ることで余裕を持って赤ちゃんに接することができるようになります。
・風邪を引きにくくなる
睡眠不足では免疫が落ちて、すぐに風邪をひいたり、体調を崩したりしてしまいます。
赤ちゃんに風邪を始め、様々な病気をうつさないためにもママやパパの健康も大切です。
しっかり寝られれば、免疫もアップして体調を崩しにくくなります。
なぜ赤ちゃんは夜寝られないのか?その原因
ではなぜ赤ちゃんは夜寝られず泣いてしまうんでしょうかその原因について少し考えていきましょう 。
1・体調
体調が悪いときには夜寝られず泣いてしまうことが考えられます。
・空腹
・オムツの汚れ
・鼻づまり
・熱
・かゆみ
・どこか痛くないか
これらのことがないかをまず最初にチェックしましょう。
2・環境
体調をチェックしたら次に環境をチェックします。
赤ちゃんの寝ている部屋の状態が睡眠に適していないことがあります。
・部屋の明るさ
部屋は明るすぎたりしませんか?
寝るときにはできるだけ暗くしてあげましょう。
・温度、湿度
室温は20度前後、湿度は50%前後がもっとも快適に寝られる状態です。
(エアコンの設定温度ではありません。)
季節によってエアコンなどで調整しましょう。
・音
夜、寝るときにはできるだけテレビなどの音が大きく聞こえないようにしましょう。
無音である必要はありませんが、音が気になってしまう状態はよくありません。
落ち着ける程度の静かさを保ってあげましょう。
3・生活リズムの乱れ
1日の生活リズムが乱れていると夜の眠りの質が悪くなります。
起床時間、就寝時間、授乳時間、入浴時間、遊びなどがバラバラになっていないかをチェックしてみましょう。
育児日記などをつけると生活リズムのチェックがしやすくなります。
4・寝るのが下手
赤ちゃんにもよりますが、生後6ヶ月程度の赤ちゃんは自分で眠りに入るのがあまり上手でないことがあります。
人の睡眠は一晩を通して、浅い睡眠と深い睡眠のサイクルを何度も繰り返しています。
大人は睡眠のサイクルとサイクルの間に起きてもすぐにまた眠りに入ることができますが、赤ちゃんはそのとき、再度、眠りに入ることが上手くできずに起きてしまい、夜泣きにつながってしまうことがあります。
よく寝る子にするための方法
1・生後6ヶ月までの赤ちゃんの場合はまず生活リズムを整える
新生児期の赤ちゃんは昼夜の区別がありません。
そのため、授乳と睡眠を1日中繰り返すのが唯一のリズムです。
しかし、生後3ヶ月を過ぎた頃からは徐々に昼夜の区別がつき始めます。
ですから生後6ヶ月までの赤ちゃんの場合にはまず、生活リズムを整えてあげることで、夜の眠りが改善されることがあります。
・起床時間を決める
朝起きる時間を毎日同じにしましょう。目安としては午前7時くらいがいいでしょう。
また、朝起きたら、必ずカーテンや窓を開けて部屋を明るくしましょう。
さらに着替えやお顔を拭くなどして朝であることを赤ちゃんに教えてあげましょう。
とくに朝、太陽の光を浴びると体内に誘眠ホルモンであるメラトニンが生成されて夜の眠りに入りやすくなります。
そのため朝起きたら少しの間、ベランダや窓際などで日光浴をするのもオススメです。
(長時間直射日光を浴びないようにしましょう。)
・昼寝の時間を整える
生後3ヶ月から6ヶ月くらいの赤ちゃんは日中、2~3回程度のお昼寝をします。
この時間もある程度決めておくようにします。
お昼寝の長さもできれば3時間以内にするようにしましょう。
特に夕方以降のお昼寝はあまり長くならないようにしましょう。
・就寝時間を決める
夜寝る時間も毎日同じにしましょう。
・授乳時間も決めておく
授乳時間も1日を通してある程度同じにしましょう。
・遊びなどを積極的に行う
お散歩、遊びを積極的に行って、適度に疲れる事が夜の眠りの質を高めてくれます。
・入浴時間も決めておく
入浴も毎日同じ時間にします。
2・生後6ヶ月を超えていたらネントレをしてみる
生活リズムも整ったのにまだ夜眠れずぐずったり、夜泣きしたり・・・
そのような場合にはネントレを行うのも方法の1つです。
ネントレとはねんねの練習、ネンネトレーニングのことです。
ネントレには様々な方法がありますが、今回は1つの方法をご紹介します。
ネントレの方法
1・決めた就寝時間がきたら抱っこや添い乳などはせずに赤ちゃんを寝床に寝かせる
2・泣いても背中をトントンしたり話しかけたりしながら泣き止むのを待つ
3・泣き止んだら、トントンをやめてその場を離れるか添い寝をする
4・再び泣いたら、すぐに行かずに少し間をおいてそばに行き再びトントンして泣き止ませる
5・これを赤ちゃんが眠るまで繰り返す。
ネントレの注意点
赤ちゃんが自力で眠れるようにトレーニングする方法なので抱っこや添い乳などはしてはいけませんが、放置もいけません。
泣いたらそばに行ってトントンなどして安心させてあげましょう。
ただし、泣いたからといって、すぐにそばに行かずに少し間をおく事で自力で寝る力が身につくようにします。
ネントレは一度はじめたらできるだけやめずに続けます。
赤ちゃんに大泣きされると心が折れそうになりますが、だからといって抱き上げたりすると、泣けば抱っこしてくれるということを覚えてしまいます。
添い乳や抱っこはしませんが、代わりにタオルやぬいぐるみなどを持たせてあげるといいかもしれません。
ほとんどの赤ちゃんは通常一週間以内で自力で寝られるようになります。
しかし、すべての赤ちゃんに効果があるとは限りません、中にはネントレが合っていない赤ちゃんもいかもしれないので、もし合っていないようであれば一旦やめて様子をみましょう。
まとめ
夜泣きは赤ちゃんにとってもママ、パパにとっても辛いものです。
反対に夜しっかりと寝られれば赤ちゃんにもママにもパパにもたくさんのメリットがあります。
生後6ヶ月まではまだ、生活リズムが安定していないのでこの時期にはリズムを整えてあげることで夜も上手に寝られる事が多いようです。
しかし、生活リズムが整っていても眠りに入るのが上手ではない赤ちゃんもいます。
そのようなときにはネントレを考えてみるのもいいと思います。
ネントレには今回ご紹介した方法以外にも様々なやり方がありますので、赤ちゃんやママに合った方法を探して試してみてはいかがでしょうか?