男の子か女の子か?希望通り性別に産み分けることってできるの?

今現在、男の子が1人いて次の子は女の子が欲しい。

または、子供は1人だけ育てるつもりなので、希望の性別の子ができれば欲しい。

女の子が2人なので、次は男の子が欲しい。

様々な理由から、できれば男の子あるいは女の子が欲しいといった思いで妊活をしている方も多いのではないでしょうか?

そのための方法として「産み分け」があります。

「産み分け」は100%ではないもの70%程度の確率で可能とされています。

そこで今回は子供の性別の産み分けについて考えていきたいと思います。

まず、赤ちゃんの性別はどのようにして決まるのかを説明します。

男女の性差はどのようにして決まるのか

人間の遺伝子には23対の染色体があり、その中で23番目の1対が性染色体で性別を決定します。

23番目の染色体の組み合わせがXXなら女性、XYなら男性になります。

卵子は女性の遺伝子からできるのでXです。しかし、精子は男性の遺伝子からできるのでXとYの2種類にわかれます。

そして、卵子Xと精子Xが受精してXXになると女の子となり、卵子Xと精子Yが受精してXYになると男の子になります。

つまり、男の子が生まれるか女の子が生まれるかは精子が決定しているわけです。

そして、この精子Xと精子Yはそれぞれ違った性質をもっています。

精子Xと精子Yの性質とは

精子Xと精子Yにはそれぞれ違った性質がありますが、その違いを簡単に説明すると

精子Xは精子Yよりも

  • 酸性に強い
  • 寿命が長い
  • 数が少ない(約半分)
  • 泳ぐのが遅い

精子Yは精子Xよりも

  • アルカリ性に強い
  • 寿命が短い
  • 数が多い
  • 泳ぐのが早い

このような違いがあります。

排卵日前後の女性側の変化

通常女性の膣内は外部の細菌などから守るために酸性に保たれています。

しかし、排卵日直前には子宮の入り口付近からアルカリ性の粘液が分泌されて膣内がアルカリ性に傾きます。

この女性の排卵日前後の体の変化と男性の精子の性質の違いを利用するのが「産み分け」です。

女の子を希望する場合には精子Xが受精しやすい条件の時に性交します

排卵日より少し前(2日前)に性交すると膣内がまだ酸性なので酸性に強い精子Xが生き延びる可能性が強くなります。

同時に排卵までまだ2日あるので寿命の長いX精子の方が生存率が高くなり、卵子までたどり着きやすくなります。

また、排卵まで2日あるので泳ぎが遅いX精子でも排卵に十分間に合います。

男の子を希望する場合には精子Yが受精しやすい条件の時に性交します

排卵日当日に性交すると子宮の入り口がアルカリ性に傾くのでアルカリに強いY精子の方が生き延びる可能性が高くなります。

さらに、すでに排卵しているので寿命の短いY精子でも受精できます。

また、泳ぎの早いY精子は泳ぎの遅いX精子よりも早く卵子までたどり着くことができます。

具体的な産み分けの方法

それでは実際にどのようにすればいいのかご説明します。

排卵日を正確に知る

産み分けには排卵日を正確に知っておく必要があります。

そのためにしておきたいことは、

・基礎体温を測る

基礎体温を測って排卵周期を把握します。

・排卵検査薬で排卵日を正確に割り出す

排卵検査薬を使って正確な排卵日を調べます。

・ 場合により病院で排卵日を調べる

病院ではより正確に排卵尾の特定が可能です。

 

リンカルを使う (男の子が希望の場合)

リンカル(リン酸カルシウム)は元来、胎児の先天性異常を予防するサプリメントとして処方されていましたが、リンカル服用者の男児出生率が高かったことから産み分けに用いられるようになりました。

ただし、リンカルは3ヶ月以上飲み続けないと効果がないと言われています。

 

 希望の性別による性交日

男の子を希望する場合

男の子を希望する場合には排卵日当日に性交をします。

排卵日は子宮入り口付近から分泌されるアルカリ性の粘液のために膣内がアルカリに傾きY精子が活動しやすい環境になっています。

性交時には女性が強い快感を得るようにして、深い挿入で射精します。

また、膣内をアルカリに保つための「グリーンゼリー」などを使うのも方法の1つです。

女の子を希望する場合

女の子を希望する場合には排卵日の2日前に性交をします。

排卵日2日前はまだ膣内が酸性に保たれたままなのでX精子の生存率が高くなります。

性交はあっさりとして女性が強い快感を得ないように注意し、浅い位置で射精します。

また、膣内を酸性に保つための「ピンクゼリー」などを使うのも方法の1つです。

性交は1日だけ、それ以外は控える

男の子希望の場合は排卵日当日のみ性交をしてそれ以外の日はひかえます。

女の子希望で排卵日の2日前に性交し、その後から排卵日を3日過ぎるまでは性交を控えます。

 

産み分けは絶対ではない

 

まずはじめに産み分けは絶対ではありません。

そのため産み分けの方法を行っても100%の確率で産み分けはできません。

実際の産み分けの確率は希望にたいして70%前後といわれています。

そのため、男の子あるいは女の子を強く望んだとしても必ずしも希望通りにならないことも多くあるのだということを念頭に置いておく必要があります。

「産み分け」男女どちらでもいいけれど、できれば男の子、もしくは女の子が欲しいかな?くらいの気持ちで行うことが大切かもしれません。

 

産み分けすると妊娠率は下がる

当然ですが、産み分けは性行を行う日にちを制限しますので、妊娠率は下がります。

もし、高齢出産や不妊治療などで妊娠そのものがしずらい方の場合には「産み分け」を行うかどうかはよく考えてから判断した方がいいかもしれません。

 

まとめ

赤ちゃんの性別は男の子になるY精子か女の子になるX精子のどちらが卵子と受精するかで決まります。

X精子、Y精子はそれぞれ違った特徴をもっており、その性質の違いを上手く利用することで男女の「産み分け」の確率を上げることができます。

ただし、絶対に産み分けができるという方法ではなくあくまで確率を上げるという方法です。

そのため「産み分け」を行っても、希望した性別の赤ちゃんとはならないことも多くあります。

また、産み分けは妊娠自体の確率は下げてしまうため、不妊治療中や高齢出産となる年齢の女性ではよく考えてから行う必要があります。