赤ちゃんの年齢が2歳を超えてくるとそろそろ周りの同じ年頃のお友達も少しずつオムツが外れたよー!といった声が聞こえてきます。
その時、我が子のオムツが全く外れる気配がないとちょっと心配になりますよね。
今回はそんな2歳くらいの赤ちゃんのオムツを外すためにはどうしたらいいのかを考えていきたいと思います。
オムツは自然には外れない
生まれてからずっと紙オムツを履いて過ごしてきた赤ちゃんにとって排泄はトイレではなくオムツの中でするのが当たり前になっています。
加えて最近の紙おむつは性能がよく、多少のおしっこやウンチをしてもサラサラで快適なままいられるようになっています。
つまり赤ちゃんにとってはオムツからトイレに変更する動機がありません。
ですのでそんな赤ちゃんの排泄をオムツからトイレに変えるにはきちんとトイレトレーニングをしなければいけません。
トレーニングを開始する時期
トイレトレーニングを始めるのは一体何歳からがいいのでしょうか?
トイレトレーニングを始める時期については特に決まりはありません。しかし、ある統計によると大半の赤ちゃんは1歳から3歳の間にトイレトレーニングを始めている様です。
参照 http://benesse.jp/kosodate/201612/20161227-2.html
では1歳になったらすぐにはじめればいいのでしょうか?
いいえ、トイレトレーニングは年齢を目安にするというよりも赤ちゃんの発達具合を見て始めるほうが無理がありません。
ではその発達とはどのようなものなのでしょう?
それは、
1・自分で歩くことができること
トイレには自力で歩いていってほしいので、まずは自分で歩くことができるというのが理想です。
2・ある程度言葉が理解できて、少しおしゃべりができること
ママやパパの言うことがある程度理解できて、トイレのことも説明すればある程度は理解できることが必要です。
加えて、おしっこやウンチをした時やしたい時に教えてほしいので、「おしっこ!」「うんち!」などと話せるほうがトイレトレーニングを進めやすいと思います。
3・排泄の間隔がある程度保てること
まだ十分に膀胱などが発達していない赤ちゃんは、おしっこをある程度貯めておいたり、我慢したりといったことができません。
トイレトレーニングでは尿意を子どもに教えてもらってからトイレに連れていくことが多いので、少しの間だけはおしっこを我慢出来るほうがトイレを成功しやすくなります。
おしっこをためておける時間は2時間程度を目安にするといいと思います。
以上の3つができるようであれば年齢に関係なくトイレトレーニングを始めて問題ないでしょう。
トイレトレーニングの進め方
では具体的にはどのようにトイレトレーニングを進めていけばいいのでしょう?
1・排泄はトイレでするということを理解させる
オムツの中でしか排泄をしたことがない赤ちゃんには、オムツ以外で排泄をするということを知りません。
ですので、まずはじめに排泄は本来、オムツではなくトイレでするものだ、ということを理解してもらわなければなりません。
そのためのひとつの方法としてはママやパパがトイレの使い方を見せてあげましょう。
また、トイレトレーニング用の絵本や動画なども豊富にありますので、そういったものを上手く使って赤ちゃんにトイレで排泄をするということを理解させることから始めましょう。
2・オシッコやウンチを教えてもらう
赤ちゃんのことをよく観察しているとおしっこやウンチをしたい時に表情や行動が少しいつもと違うのに気づきます。
その素振りが見えたら「おしっこ?」「ウンチ?」などと聞いてあげてトイレに連れていってあげましょう。
また、おしっこやウンチがしたくなったら子どもから「おしっこしたい!」「うんちしたい!」などと教えてくれる様にお願いしておきましょう。
はじめはトイレまで我慢できずにオムツの中でしてしまうことがほとんどですが、少しずつ事前に教えてくれるようになります。
本人からトイレに行きたいことを言ってもらって、少し我慢してもらって、連れていく。
この繰り返しがトイレーニングの基本です。
3・タイミングを見計らってトイレに連れていく
子どもは何かに夢中になっているときなどはトイレに行きたいことなどを忘れてしまっていることがよくあります。
そのためトイレに間に合わずにおしっこを漏らすこともよくあります。
ママやパパは前回トイレに行った時間を覚えておいて、ある程度の時間が経過したら本人から教えてもらえなくてもトイレに誘ってあげましょう。
また、朝起きた時、お昼ねからめざめた時、食事の前後などトイレに行きたくなりそうなタイミングにはやはりトイレに連れていくようにするといいでしょう。
トイレトレーニングを進めるときの注意点
トイレトレーニングをするにあたっていくつか注意しておきたいことがあります。
それは、
1・失敗しても怒らないこと
トイレで排泄をすることに慣れていないうちは上手くできないことが当たり前です。
上手くできないとつい怒ってしまいそうになりますが、決して怒ったりしない様にしてください。
小さくても自我は育ってきていますので、子どもの自尊心や自信を傷つけたり、喪失させたりする原因になってしまいます。
また、失敗して怒られると萎縮してしまい、トイレトレーニングが長引く原因になることもあります。
2・成功したら褒めること
失敗しても怒ってはいけませんが、成功したらたくさん褒めてあげましょう。
褒められると自信がついて、次も成功しやすくなります。
3・温かい季節に行う
トイレトレーニング中はおもらしやお着替えがつきものですので、寒い季節よりは温かい季節の方が親子共々、快適にトレーニングを進めやすいと思います。
お着替えなども普段より多く用意しなければいけないので、寒い時期の厚手の服より夏などの薄手の服で済む方がなにかと楽です。
4・昼のトイレと夜のオネショは別
トイレトレーニングによって昼間のオムツが外れたからといって、夜のオムツも一緒に外れるということではありません。
幼児の夜間のオネショは、おしっこの量を抑制する抗利尿ホルモンの分泌量の不足やまだ膀胱の大きさが十分でないなど、身体が未発達であることが原因です。
身体が成長して、抗利尿ホルモンの分泌量が十分に増えてきたり、膀胱の容量が大きくなってくると大半のオネショは自然に治ります。
ですから、昼間のオムツが外れたからといって夜のオムツも同時に取れるわけではないということを理解しておきましょう。
まとめ
オムツトレーニングは適切な時期に適切な手順と方法で進めていくことが大切です。
おもらしをしてしまうとつい怒りたくなったりしますが、子どもが萎縮する原因になってしまいますのでけっして怒らないようにしてください。
すんなりと進む子もいれば、進んだり戻ったりを繰り返しながらオムツが外れる子もいます。
ですので、ママやパパは焦らずにトイレトレーニングを応援してあげてください。
トイレトレーニングはオムツを外すためには必ずしなければいけません。しかし、どのような方法や進め方をすればいいのかわからないといった時、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか?