母乳とミルクの混合栄養では一体どれくらいミルクを足したら良いのでしょうか?

哺乳瓶

生後しばらくの間はママの母乳の量が安定していないことはよくあります。

少し足りない程度であれば完全母乳で頑張ってもいいのですが、かなり足りないとなるとミルクとの混合栄養を考える必要が出てきます。

その場合、ミルクをいったいどれ位足せばいいのか迷うのではないでしょうか?

少なすぎると赤ちゃんの体重増加が悪くなってしまいますし、多すぎると授乳間隔が空いて母乳の分泌に悪影響が出てしまうことがあります。

そこで今回は混合栄養を行う場合のミルクの足し方や与え方について考えていきたいと思います。

赤ちゃんの哺乳量

赤ちゃんの1日当たりの哺乳量の目安は体重1kgあたりで約150mlです。

たとえば3kgの赤ちゃんの場合では1日450mlを飲むのが目安なので、もし1日の授乳回数が10回ならば、1回あたり 45mlの哺乳量になります。

この1日当たりの哺乳量の目安から母乳量を引いた量がミルクの量になります。

上の例で、もし母乳が30ml 出ているのであればミルクは15ml程度与えれば良いということになりますが、赤ちゃんが飲む量も毎回同じではないので多く飲む時間帯に多めに与えるといった配分をしたほうがいいこともあります。

母乳がどれくらい出ているのかを知るためには赤ちゃんが母乳を飲む前後の体重を計るのがもっとも正確にわかります。

母乳量は時間によって変わるので、ベビースケールなどを利用して1日を通した母乳量を測るといいでしょう。

その場合でも毎日測るのではなく週に1度程度確認の為に測ればいいと思います。

ベビースケールは授乳室のある施設などには設置してあることがありますが、生後1ヶ月前後の赤ちゃんを連れて外へ出かけるのは難しいかもしれませんので、レンタルなどを利用するのも1つの方法です。

ある程度目安でミルクの量を決める場合には体重当たりの一回の哺乳量以内のミルクを与えてみて、授乳時間が3時間以上空くようなら多すぎます。できるだけ授乳間隔が2時間位になるように調整してみましょう。

その後1ヶ月検診などで体重を測って赤ちゃんの体重を確認してからミルクの量を再度調整しましょう。

体重増加の目安

赤ちゃんの哺乳量が足りているかどうかの目安としては体重の増加量を確認しておくと安心です。

生後3ヶ月までは1日あたり30g 位 で1ヶ月では1kg前後 

 

生後4~6ヶ月は1日あたり20g 位で1ヶ月では600g前後 

 

生後7ヶ月からは1日1あたり10g 位で1ヶ月では300g前後 

の体重増加を目安にします。

1~2週に1回ほど体重を測って1日当たりの増加量が足りていれば哺乳量も足りています。

もし、体重の増加量が足りていないのであればもう少しミルクを足した方がいいかもしれません。

混合栄養でのミルクの足し方

母乳とミルクの混合栄養では基本的に母乳をあげた後にミルクを足すようにします。

また、母乳とミルクを交互に授乳するのではなく、できるだけ毎回母乳を与えるほうがいいでしょう。

母乳の量が安定していない時にあまり授乳時間が空いてしまうと母乳の出が悪くなってしまうので、乳首が痛くてどうしても休みたいといった場合や、夜間にほとんど母乳がでないといった場合を除いては休みを入れない方がいいでしょう。

また、ミルクを哺乳瓶であげる場合には赤ちゃんが乳頭混乱を起こさないように注意する必要があります。

乳頭混乱を起こしづらい乳首を使用したり、コップやスプーンでミルクを与えるといった方法もあります。

助産師さんや保健師さんに相談を

不安なことやわからないことがあれば近くの助産師さんや保健師さんなどに相談してみましょう。

お住いの地域の市区町村の保健センター(地域によって呼び名は違います)には保健師さんなどが在籍しており、育児に関する相談などに対応してもらえます。

市区町村などのウェブサイトなどを見ると場所や時間などが確認できます。

まとめ

完全母乳と違って、混合栄養をするためには赤ちゃんの1日当たりの哺乳量をある程度正確に知っておく必要があります。

その上で一回当たりどれ位ミルクを足せばいいのかを決めていきます。

ミルクの必要量はベビースケールなどで正確に測ってもいいですし、授乳間隔を目安にして1日当たりの体重増加量で足りているかどうかを見ても構いません。

混合栄養でミルクをあげる時には必ず母乳を与えた後にあげるようにしたほうがいいでしょう。

哺乳瓶であげる時には赤ちゃんが乳頭混乱を起こさないように注意が必要です。

混合栄養で不安なことやわからないことがあれば地域の保健センターなどで相談してみましょう。