便秘は赤ちゃんの健康トラブルの中でも良くあるものの1つです。
離乳食が始まった頃が特に多いようですが、母乳やミルクだけしか飲んでいない時にも便秘は起こります。
いままで毎日排便があったものが、突然パッタリとなくなると心配になりますよね。
なにが良くなかったのか?病院へ行くべきか?もう少し様子を見た方がいいのか?なにかお家でできることはないのか?など悩みます。
今回は赤ちゃんが便秘をした時、いったいどのように対処したらいいのかについて考えていきたいと思います。
赤ちゃんの便秘のサイン
赤ちゃんの排便がたとえ2、3日なかったとしても必ずしも便秘であるとはいえません。
排便周期には個人差があり、2、3日に一度の排便であっても、機嫌も良く、便の状態も悪くなければ特に問題ありません。
しかし、排便時に苦しそうだったり、硬かったり、機嫌が悪かったりなどの様子が見えたら便秘の可能性があります。
病院に行くべき?
自宅で出来る解消法を試す前にまずは、便秘の程度やその他の原因(何らかの病気など)がないかを確認しましょう。
もしも便秘の症状で、次のような様子が見て取れたら病院に連れて行ってみてもらった方がいいかもしれません。
・うんちが硬くて血がでる
・いつもより激しく泣く
・お腹を痛がるように見える
・何度も嘔吐してしまう
・食欲がない
・一週間以上の便秘が続く
このような時には、単なる便秘ではないことも考えられますのでお医者さんに診てもらいましょう。
自宅で出来る便秘解消法
しかし、それほどひどくない便秘ならば、まずは自宅でできる簡単は便秘解消法を試してみましょう。
・生活リズムの改善
起床や就寝、授乳や食事などのリズムに乱れがあるようであれば、生活リズムを整えることで便秘が改善されることがあります。
生活リズムを見直してみましょう。
・水分補給
水分が足りないと、うんちが硬くなって便秘になりやすくなります。
しっかりと授乳することや、白湯を飲ませるなど水分を十分に補給しましょう。
特に汗をかきやすい季節や、乾燥しやすい季節などは注意します。
・砂糖水
5%の砂糖水を作り飲ませます。砂糖水は浸透圧によって水分を腸内に集めるため、便が柔らかくなってウンチが出やすくなります。
1日1回30cc程度飲ませて様子をみましょう。
・マルツエキス
マルツエキスは市販もされている便秘薬です。病院で処方もしてもらえます。
マルツエキスはお薬ですが、その主成分は麦芽糖です。
麦芽糖はお腹の中で緩やかに発酵して腸の運動を促すことで便を出しやすくしてくれます。
生後1ヶ月から使用でき、主成分も水飴などにも含まれている麦芽糖なので赤ちゃんにも比較的安心して使うことができます。
・果汁
果汁も便秘に効果があります。しかし、果汁はすでに離乳食が始まっている赤ちゃんに与えましょう。
果肉にも食物繊維が含まれているので同時に与えるのも良いでしょう。
・食物繊維
食物繊維の多い食品もすでに離乳食が始まっているのであれば少しづつ取り入れていきましょう。
食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2つがあり、バランスよくとることが重要です。
「水溶性」は果物、葉野菜、実野菜、海藻類などに多く含まれ、「不溶性」は穀類、豆類、芋類、ごぼう、キノコ類などに多く含まれます。
・綿棒浣腸
赤ちゃんの便秘解消法として最もポピュラーな方法の1つが綿棒浣腸です。
大人用の綿棒の先にベビーオイルやオリーブオイルなどを染み込ませて、赤ちゃんの肛門に1cmほど差し込み、10秒ほどゆっくり優しく回します。
しばらくすると綿棒の刺激によりウンチが出ます。
即効性があるので綿棒浣腸をするときには赤ちゃんのお尻の下にはオムツや新聞紙などを敷いて、急な排便があっても慌てないように準備しておきましょう。
・のの字マッサージ
のの字マッサージもポピュラーな便秘解消法です。
赤ちゃんのおへその周りを手のひら全体でのの字を書くようにマッサージします。
・運動
両足を持って曲げ伸ばしの運動をしたり、腹ばいなどの運動をすることで腸への刺激となり、うんちが出やすくなります。
まとめ
赤ちゃんの便秘にはまず、病的なものか、そうでないかをまずはしっかりと見極めてから対応しましょう。
激しく泣いたり、痛がったりする場合はもちろん、心配であればお医者さんに診てもらうようにしましょう。
もし、それほどひどい便秘でないのであれば、日常の飲み物や食べ物、運動などで排便を促してあげましょう。
赤ちゃんの便秘は決して珍しいことではありませんが、気になったら早めに対処してひどい便秘にならないうちに改善してあげましょう。
今回ご紹介した方法のなかで、すぐにできることがあれば試してみてはいががでしょうか?